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一般的な堆肥の原材料となる牛ふんと違い、馬は咀嚼(そしゃく)が荒いことから馬ふんも牧草の繊維が多く残ります。また牛ふんに比べ水分が少なく微生物が活躍しやすい環境に。
微生物が多い土壌には微生物を好物とするミミズも集まり、昼夜問わず耕してくれます。
微生物とミミズにより豊かになった土壌に現れるのが「団粒構造(だんりゅうこうぞう)」 団子状に大小様々な粒になった土は適度な隙間が生まれ、その隙間は水分や酸素の通り道となります。
それらが保水性・透水性・保肥力アップに繋がり、
栽培に最適と言われる「水持ちが良く、水はけも良い土」が出来上がります。
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「家庭菜園で使った鶏ふん堆肥は、ちょっとニオイが気になった…」
そんな方にもオススメできるのが馬ふん堆肥です。
馬ふんを堆肥(肥料)に変えるには、おがくずと混ぜて十分に発酵させる必要があります。
「発酵」と言うと何となくニオイが気になるイメージがありますが、
3ヶ月程度丁寧に面倒を見て熟成させるとサラっとしたほぼ無臭の堆肥が出来上がります。
私たちはこの状態を「完熟」と表し、全ての堆肥は完熟になったもののみお届けしています。
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「BOROの輝き」の原材料は、天城山の麓でのびのび暮らすお馬さんたちの糞とおがくず(国産ヒノキ・スギの製材時の細かいくず)のみです。
お馬さんのエサも牧草をはじめとした天然飼料のみ。
一般的な家畜は「早く成長させて食用にする」「病気にならないように効率的に成長させる」といった目的がある為、抗生物質や成長促進ホルモン剤を利用するケースもございます。限られた資源で効率よく食品を作る為に必要ですが、気になる方もいらっしゃるのでは?
「BOROの輝き」は乗馬クラブのお馬さんが生産者。
成長を急がせる必要も無く、自然食を味わいストレスフリーな生活を送っているので抗生物質も不要。
原材料も含め「100%天然素材」と自信を持って言える堆肥です。
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草食で咀嚼(そしゃく)が荒いので糞にも有機質(草の繊維)が多く残っている。肥料成分は少ないが地中の微生物・ミミズを活性化させ土自体を植物が育ちやすいものに変えてくれる。
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馬ふんと同じく草食なので効果も似ている。唯一の違いは飼育の際に塩分を舐める為馬ふんと比べ多くのナトリウムが糞尿に含まれ、堆肥として使いすぎると塩害を引き起こす。
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化学肥料並みの肥料成分はあるものの土壌で分解されやすいので長持ちは期待できない。栄養素が多い反面うまく量をコントロールしないと植物の病気につながる事も。

初めての園芸、ニオイが気になる方には完熟馬ふんがオススメ

伊豆バラ園代表 後藤様
私は2014年から食用バラの栽培研究を始めました。
食用にするためには、有機栽培に準じた栽培をする必要があるため、通常のバラよりも肥料や農薬選びにはとても気を使います。
2020年より「BOROの輝き」と出会い、試験的に使用したところサラサラとしてとても軽く、それまで使用していた牛糞堆肥と比べ臭いも無く扱いやすいものでした。おかげで農園を訪れるお客様にも臭気で不快な思いをさせずに済んでいます。
バラの株元にマルティングして様子を見ていますが、まず気が付いたことは土が団粒構造になりやすいこと。雑草抑えになっていること、新芽が赤くツヤが出たことなどです。永く使うことで用土の状態が良くなり根の張りやシュートの出も良くなると思います。
今後もこの「BOROの輝き」を使い続け、香り高い食用バラを栽培して行きたいと思います。
600坪のガーデン風農園を誇るバラ専門の農園。園内は無料で見学できます。ハウス栽培も行っておりオールシーズン薔薇を楽しめるのが特徴。園内ではつるバラやバラの鉢物のお買い求め頂けます。
また併設のカフェ「Nanamaru 70 cafe」では食用バラを使ったジャムやドリンクも楽しめます。
もちろんこの食用バラの栽培にも「BOROの輝き」が大活躍。化学肥料に依存しないオーガニック食品作りにを実践されています。
【所在地】 〒413-0505 静岡県賀茂郡河津町沢田70
(BOROの輝きのふるさと「天城ホースビレッジ」からも車で5分)

バラが咲き乱れる園内
一番の見頃は春〜初夏にかけて花びらを園内で食用に加工
食べられるバラの品種も栽培しています併設カフェ「Nanamaru 70 cafe」では
果肉(花びら)入りドリンクも味わえますふじのくに新商品セレクション金賞の
伊豆河津産薔薇ジャム
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BOROの輝きのふるさと「天城ホースビレッジ」では7頭のお馬さんが大自然の中ゆったり暮らしています。動物性飼料や抗生物質に頼らず、牧草とミネラル分を補う海藻を中心とした食生活を送っています。
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アルファアルファ
ペルシア語で「最良の草」と言われる名前の牧草。栄養価が高くビタミン剤の原材料にもなる生物です。
柔らかい葉っぱで甘みがあり、サラダとして人間が食べる機会も広がっています。
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イタリアンライグラス
別名ネズミムギ。国内で良く見るありふれた雑草の一つです。その中でも馬が食べても安全な種類のみ厳選。
お馬さんの健康状態にも直結するため、安心できる飼料のみ与えています。
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ふすま(麦のぬか)
麦のまわりの皮を粉にしたのが「ふすま」です。玄米の栄養素が高いのと同様に「ふすま」も栄養はバッチリ。植物繊維が非常に多くビタミン・ポリフェノールも豊富。お馬さんの腸内環境改善に役立っており、馬ふんの品質にも影響を与えます。
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海 藻
ベジタリアンな食生活を送るお馬さん、どうしてもミネラル分が不足しがち。海にもほど近い天城ホースビレッジでは このミネラル不足を補うために粉末にした海藻を与えています。
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よく食べたらよく出ます。
抗生物質に頼らない健康的な生活は衛生管理が大事。
馬房(ばぼう/馬のお部屋)は定期的にスタッフ見回り馬ふんを回収しています。
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産みたての馬ふんはニオイがあるほか、そのまま畑にまくと土壌の病原菌の増加にもつながります。
そこで「おがくず」と馬ふんを混ぜ合わせ、微生物の力を借りて分解(発酵)します。 この「おがくず」はもともと馬房で馬のベッドとして利用されていた敷料(しきりょう)です。
敷料向けのおがくずはとても細かく保水力が高いのが特徴。堆肥になってもゆっくり土に馴染んでいく為、大地と相性の良い素材です。
天城ホースビレッジでは国産ヒノキ・スギの製材くず(おがくず)を利用しています。
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おがくず等の有機物と混ぜ合わせる堆肥は昔から「ぼかし肥料」として農家でも作られる伝統的で安全な肥料です。
私たちは更に専用機器により深部まで酸素を送り込み(これを「エアレーション」と言います)微生物の動きを活性化。発酵を促進させニオイが気にならないレベルまで分解させます。
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発酵は外気に触れている部分と埋もれている部分で進行具合が異なります。
特に外気温が低い季節だと微生物の動きも弱くなるため、差が出る傾向があります。
そこで定期的に馬ふんの山を切り崩し、表裏反転させ発酵具合を均一にならしています。
季節にもよりますが「発酵」「エアレーション」「切り返し」を繰り返す期間は3ヶ月ほど。
手間暇と伊豆天城の自然の力により、完熟の馬ふん堆肥は完成します。
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2023.05.11 コラム
馬ふん堆肥を使って20年・畑のチカラ「BOROの輝き」
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2023.03.09 コラム
人生初!バラの植替え作業から開花まで
「BOROの輝き」は天城越えと河津桜で有名な郷にある乗馬クラブ「天城ホースビレッジ」で製造しています。
「目指せ! 日本一敷居の低い乗馬クラブ」がコンセプトのファミリー・初心者大歓迎な乗馬クラブです。
乗馬体験はもちろんのこと、馬小屋の2階で泊まれたり園内に天然温泉が湧いていたりと、ちょっと変わった伊豆旅行が楽しめるスポットでもあります。
また色とりどりのバラを楽しめ購入もできる「伊豆バラ園」も自動車で5分ほど。
ハウス内で栽培も行っているので、バラ栽培に自信が無い方でも専門家に相談することもできます。
豊かな大自然に囲まれ、伊豆の各観光地にもアクセス良好な天城ホースビレッジに是非お立ち寄り下さい。
BOROの輝き生産者のみなさん (お馬さん) に会えますよ!